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そのメルマガ読まれてません…、件名作成のコツと実践ビフォーアフター

メルマガ作成において、特に重要なポイントは「件名」の工夫です。

皆さんも、メール件名に「おっ」と思って、開封し、そのままメール本文を“読み流し”て、資料をダウンロードした経験はないでしょうか。

件名はメールを開封して頂くために重要ですが、それだけではありません。最終目的であるサイトへの来訪や資料のダウンロードといった読者の行動にも、件名が大きく影響します。いわば、件名は、読者の期待値を高める「メルマガの顔」と言えます。

年間1,000本以上の製品資料やホワイトペーパーからメルマガを制作し、BigQueryでデータ分析まで行うBizHintのメルマガチームが、効果的な件名にするために日々意識している「3つの鉄則」と今日から使える「テクニック3選」をご紹介します。

絶対に外せない、件名の3鉄則

BizHintのメルマガチームが件名を作成・推敲する際に常に意識している3項目です。

Point1 短く簡潔にする(25文字以内推奨)

同じコンテンツでも他媒体より開封率が高いと評価いただきやすいBizHintで、約1年間・1300本ほど配信したメルマガ件名の平均は24文字です。
人名を含む場合40字以上でも開封率が高いものもありますが、なるべく短く簡潔にしましょう。

Point2 具体的な表現にする

どんなモノか、どんな課題解決か、どんな効果か。
優先度や関連度が低いメールも数多く受け取っている読者が、メール一覧から「自分は今これを読むべきだ」という具体的なイメージを持ってもらえる様に、特長が伝わる文言・語順にしましょう。

Point3 記憶に残るキーワードを入れる

注目テーマ、トレンド、絶妙な言い換えなど、一瞬でアイキャッチする工夫も重要です。
時には、「失敗」「さよなら」「猛反対」など一見ネガティブなワードが有効な場合もあります。
良いキーワードは営業活動や商談の中にも豊富なので、日頃から営業担当者とも情報を共有しましょう。

件名を効果的にするためのテクニック6選

件名を効果的にするためのテクニックを知っているかどうかで、時にはメルマガの効果に5倍以上の差が出る場合もあります。
BizHintのメルマガチームも使っている「今日から実践できるテクニック」を、実践事例ビフォー・アフターと共にご紹介します。

ネガティブな言い回しを使う

多くのユーザーは損したくない/失敗したくないという欲求を持っています。
そこで件名に読者の「不安」を少し刺激するキーワードを入れて興味を引くテクニックです。

件名改善 ビフォー・アフター

ビフォー : エンジニアが思わず応募したくなる「ツボ」
 ↓
アフター : エンジニアに「NG求人」と思われる4つの理由
【獲得CV 2.4倍】
「NG求人」と記載することで、より担当者の「読みたい欲」を刺激できました。

ビフォー : コンプライアンスチェックに潜む"3つの罠"
 ↓
アフター : 「絶対に取引してはいけない会社」の見抜き方
【獲得CV 5.7倍】
「コンプライアンスチェック」と横文字で説明するよりも、「絶対に取引してはいけない会社の選び方」と述べる方がわかりやすく、危機感を表現できます。

課題や効果を「あるある」で表現する(一般用語にしない)

一般化された用語で記載するよりも、実際にどんな効果なのか、どんな状態なのか「あるある」の場面を表現することで、読者の自分ごと化が期待できます。

件名改善 ビフォー・アフター

ビフォー : 成長企業がマネジメントに求める「2つの視点」
 ↓
アフター : 「勘と経験のマネジメント」だけでは成長できない
【獲得CV 1.7倍】
ビフォーの件名はやや具体性に欠けます。
多くの方が一度は通ったことのある「勘と経験のマネジメント」というワードを入れることで読者を「ドキッ」とさせることができました。

ビフォー : あなたの会社にいる「こんな営業マン」を育てる【営業力強化塾】
 ↓
アフター : 「価格で負けた」は本当か。ダメ営業を鍛える10ヵ条
【獲得CV 2.1倍】
こちらも一度は耳にしたことがあるようなワードを入れています。
このような「あるある」なワードを件名に挿入することで、読者はまるで自分のことを言及されているような気持ちになります。

製品色・押し付けがましい表現は避ける

課題に訴求したいがために「○○にお困りなら」といった表現はいかにも製品を営業されそうな印象を与えてしまうため、読者からは敬遠されてしまいます。

件名改善 ビフォー・アフター

ビフォー : <離職や連携不足にお悩みなら>毎日1分のマネジメントが組織風土を変える
 ↓
アフター : 毎日1分のマネジメントが組織風土を変える
【獲得CV 4.2倍】
こちらは文頭の文言を削除しただけで数値が向上した事例です。
小さい変化で大きな結果をもたらすこともあります。

ビフォー : 戦略人事の大きな壁「人事データの散在・不在」をラクに解決
 ↓
アフター : 社員全員が納得のいく「人事評価」を行うには?
【獲得CV 3.8倍】
製品の機能面を説明するような文言は避けるべきです。
アフターの件名は、よりユーザーの悩みに寄り添った表現になっています。

参照しやすい資料としてダウンロードしておきたくなる件名

「ガイドブック」や「チェックリスト」など、閲覧するだけでなく、役立つコンテンツとしていつでも参照できるようにしておきたいと感じさせることで、資料への期待値を高めます。

件名改善ビフォー・アフター

ビフォー : 「働き方改革」を進める特効薬?いま「RPA」が注目される理由
 ↓
アフター : プログラミング知識不要!「RPA」はじめ方ガイド
【獲得CV 4.1倍】
ガイドとしたことで初心者向けの内容であることが訴求でき、資料閲覧の心理的ハードルを下げられました。

ビフォー : 今期こそ「求める人材」を獲得したい!と思ったら、人材要件定義から見直しませんか?
 ↓
アフター : 採用のミスマッチを防ぐ、『人材要件定義』完全ガイド
【獲得CV 2.0倍】
「完全ガイド」とすることで網羅的なガイドブックである印象を与えることに繋がりました。

情報取得の手軽さをアピールする

特にホワイトペーパーなどお役立ち情報の発信では、同じ情報を得るなら手軽な方法を選びたいと多くの読者は考えています。
したがって、「マンガでわかる」「図解」「○分でわかる」など、配信する資料のわかりやすさや読みやすさを訴求すると効果的です。

件名改善ビフォー・アフター

ビフォー : 【よくある質問と回答付き】「電帳法」対策集
 ↓
アフター : 【図解でわかる】電帳法の基礎知識
【獲得CV 2.2倍】
図解と入れたことで、視覚的に全体像を理解できる資料であることを訴求できました。

ビフォー : 【忙しい法務向け】今年の法改正総まとめ
 ↓
アフター : 【10分で読める】今年施行・12の法改正を解説
【獲得CV 1.8倍】
読了までの時間が示されることで、資料をダウンロードするハードルが下がります。

あえて内容を伏せた件名

誰もが知る象徴的なトピックや課題への意外な解決策など、あえてそれ自体には触れず、ほのめかすように記載することで興味を引き、続きを読みたくさせる方法です。

件名改善ビフォー・アフター

ビフォー : あるスタートアップ企業が「採用力」を手に入れた理由
 ↓
アフター : 採用に苦戦する企業には理由があった。「出会い方」と「見極め方」
【獲得CV 2.2倍】
「理由」の中身には触れず、内容をぼかして示唆することで一定の具体性を担保しつつ、興味を引くことができました。

ビフォー : メトロコマース、日本郵便…あの事件から考える「同一労働同一賃金」
 ↓
アフター : あの2大事件から見る「同一労働・同一賃金」の留意点
【獲得CV 2.1倍】
「あの2大事件」と隠すことで、読者への印象を強くし、より強く興味を持たせています。

ご紹介したテクニックを全て一つの件名に使う必要はありませんが、メルマガの効果を左右する件名を、さまざまな引き出しを駆使して工夫してみてください。